◆5年半ぶり!
2016年12月。事務所顔みせを経て、ニコラの専属モデルに草野星華ちゃんが加入しました。
2016年の東京ガールズオーディション出身である星華ちゃんの所属は、ご存知の通りエイベックス。
意外に思う人も多いかもしれませんが、そんなエイベックス所属のニコモ誕生は、2011年6月号加入の飯豊まりえさん以来で、実に5年7ヶ月ぶりだったりします。
◆空白期間のナゾ
では、なぜ6年近くもの間、エイベックス所属の新規ニコモ採用が無かったのでしょうか。ちょっと理由を考えてみます。
すると、真っ先にあげられるのが、すでに三月の転校生で何回も指摘してきたとおり、ニコプチ卒業生によるニコラ進級ルールの変容です。
ということで、もはやすっかりおなじみとなった「ニコプチ卒業生による歴代ニコラ進級一覧」を見てください。
◆ニコラ進級一覧(最新版)
◆交互ルール崩壊
2008年に創設された"優先進級枠"による、プチモ卒業生のニコラ行きは、古い順に伊藤夏帆さん(スターダスト)、中島愛蘭さん(エイベックス)、七木奏音さん(スターダスト)、飯豊まりえさん(エイベックス)、澤田汐音さん(スターダスト)と続きます。こうして前半はキッカリ1年ずつ、スターダストとエイベックスが交互利用していました。
ところが、2013年。大手による住み分け交互ルールが突然崩壊します。具体的には、過去の例からは当然エイベックスの順番であるにも関わらず、なんとスターダストの永野芽郁さんが、エイベックスの戸川栞那さんを押しのけ進級を果たしたのです。
これにより、スターダストからの採用が前年に引き続き2年連続となり、まさに交互ルールが崩壊した瞬間でした。
◆スターダスト3連投
しかし、コトはこれだけにとどまりません。さらに続く2014年。今度こそエイベックスの名誉挽回。さすがに、今回は順番かと思ったら、なんと驚きの進級枠による採用ナシという。
で、続く2015年はというと、再びスターダストの香音ちゃんがニコラ行き。これで実質3人連続、スターダスト所属の卒業生がニコラ進級を果たしたことになります。
それまでスターダストとエイベックスによる共同利権だったニコラ進級枠が、ここにいたりスターダスト独占となったのわけです。
◆原因はエイベックス
とはいえ、エイベックスに非が無いわけではありません。事務所の力だの大人の事情だの、外野は様々言いますが、それでも最後はやっぱり実力主義。
人気のない子。実力のないコ。実績のないコ。適性のないコ。表紙経験のないコ。そんなコらを、単にエイベックスだからという理由だけで、ニコラが引き受けるほど甘くはありません。
実際、スターダストの3連投は、現ポップティーンの澤田さんこそ同期のエース田尻あやめちゃんに次ぐ2番手扱いではありましたが、その他、永野さん&香音ちゃんの人気&実力、その後の活躍については、もはや説明するまでもないことです。
で、これらに勝る素材が、たとえば永野さんに取られた2013年、空白となった2014年、そして香音ちゃんの2015年に、それぞれエイベックスにいたのかということです。
◆質の問題
「交互採用が崩れたのには裏がある」「エイベックスと編集部は繋がりが途切れた」「スターダストを優遇した」などなどなど。
そんなの、読者の邪推に過ぎません。要は、両事務所がニコプチに送り込むモデルの質に尽きます。
エイベックスのニコラ枠が無くなったのは、ひとえに"弾"の差。その時々における事務所の推しをホンキでニコプチに加入させるスターダストに対し、エイベックスは自社主催オーデ入賞クラス(地方予選落ち含む)の新人さんばかり。ハッキリ言って勝負になりません。
こうしてみると、進級枠の喪失は取られるべくして取られたといえ、気がつけばそのままずるずる5年半たってしまったというのが真相といったところでしょうか。
◆復活の理由
去年の12月。5年半もの空白を経て、編集部サイドからか、はたまた事務所サイドからか。どっちが打開を図ったのかは知るべくもありませんが、とにかくエイベックスからは初となる"顔みせ"にて、星華ちゃんをニコラに加入させたというのは大きな大きな変化。
一方で、現ニコプチにエイベックス所属が5人もいて、うち、来年卒業となる高田凛ちゃん、安村真奈ちゃん、夏目璃乃ちゃんのスリートップは超強力。
もはやこの中から、次の次のニコラ行きが誕生するのは確実な状況であるといえます。
ということで、2018年。ニコラ進級枠に、飯豊さん以来7年ぶりにエイベックスが復活する。まさに星華ちゃんの顔みせ採用は、その布石であると考えられます。