◆目指すきっかけ
ファッション雑誌のモデルを目指すきっかけとしては、元々おしゃれに興味があった、芸能界に憧れがあった、子供モデルやカタログモデル出身、事務所に所属していて子役出身といったあたりが主なところ。
この点、一般的な小学生雑誌はじめ、中学生雑誌ピチレモンやニコラのモデルさんでも、それほど差はないのではないでしょうか。
ところが、ニコプチだけはちょっと例外。おしゃれに全く興味がなかったところ、あることをきっかけかけに、突然ニコプチの世界に引き込まれる。プチモを目指すようになる。そんなケースが、多々あります。
◆きっかけは入院中
それは何かと言うと、ズバリ入院中。ひと通り治療が終わって、症状が落ち着いて、あとは退院を待つばかり。
そこで退屈しのぎにと、お母さんが買ってきてくれた、もしくはお見舞いに来たお友達が持ってきてくれた雑誌がニコプチだった。
で、興味ないけど暇つぶしとして仕方なく手に取ってみたら、めちゃめちゃ面白くて、衝撃を受けた。そんなケースです。
◆それぞれの出会い
たとえば、黒坂莉那ちゃん。喘息(ぜんそく)もちの莉那ちゃんは、小3のとき、入院中にお母さんが買ってきたニコプチと出会いました。
元々、お洋服に興味こそありましたが、小学生ファッション雑誌の存在を知らなかった莉那ちゃん。あっという間に、完璧に服を着こなすモデルさんに憧れを抱きます。
たとえば、今年のプチモ卒業生で、ニコラに行った涼凪ちゃん。涼凪ちゃんは元々ダンスをやっていたんですが、発表会を直前に控えたレッスン中、なんと骨折。入院することになってしまいます。
とはいえ、骨折ですので、固定された足以外の身体は全くの元気。やることがなく、退院までの退屈していた日々、見かねたお母さんがニコプチを持ってきてくれました。これが、今までダンス一筋だった涼凪ちゃんが、ファションに目覚めた瞬間でした。
◆りおんちゃんはインフル
さらには、去年の卒業生で、現ラブベリーのエース格関りおんちゃんも。りおんちゃんの場合は、入院ではありませんが、インフルエンザに罹(かか)り、熱が下がった後の出席停止期間のこと。
家から出られず、あまりに退屈している娘に、お母さんがニコプチを買ってきてくれました。で、その号に載っていたファッションショー(第1回プチコレ)に早速応募。以後、読モの道を歩むことになります。
◆乃亜ちゃんも病院で
ちなみに、乃亜ちゃんも、ニコプチとの出会いが病院ではありますが、これは乃亜ちゃん自身が病気していたのではなく、おばあちゃんのお見舞い中。
院内の売店で、なんでも好きな本を買ってあげると言われ、偶然手に取った雑誌がニコプチでした。その場でパラパラ見て、あっというまに、プチモの虜(とりこ)。「これにする!」。即断で買ってもらいました。
なお、ピチレモンで"入院"といえば、志田友美ちゃんのケースが有名。とはいえ、友美ちゃんの場合、入院中にピチレに出会ったのではなく、すでにそのときは古参ピチ読。
ピチモオーデの応募も、心に決めていたものの、そこはなかなか言い出せずにいたところ、たまたま入院中に誕生日がやって来たため、誕生日プレゼントとして、応募の許可をもらったわけです。
◆オーデ応募許可の取り方
ちょっと話がズレしますが、各種オーディションの応募につき必要な"親の許可"について。なかなか言い出せない、なかなか許してもらえない。どうしたらいいか?といった声をよく聞きます。
そこで、1つの方法として、応募時期に誕生日が近くにある人は、この友美ちゃんのケースを参考にしてみるのも十分アリではないでしょうか。
親に一言「誕生日プレゼントはオーデの応募がいい!」。お金も一切かからない上、それで子供が満足するならと、案外簡単にOKしてもらえるかもしれません。
◆まとめ
以上のようにプチモの中には、ちょっと数えただけでもこれだけ"入院きっかけ"ケースがある反面、ピチレだと友美ちゃんくらいしか思い浮かびません。
ここから分かるのは、ニコプチには、少なくともピチレと比べ、入院きっかけ組が異様に多いこと。しかも、その入院組は、莉那ちゃんに涼凪ちゃん、りおんちゃんに乃亜ちゃんと、いずれもがエースもしくは表紙経験者なのです。
ということで、ニコプチにおいては、子供モデル出身や芸能活動経験者など、小さい頃からお仕事をやっているコがエースになるとは限らない。人気が出るとも限らない。
小学何年からプチ読になったとか、いつからプチモに憧れるようになったとか、その早い遅い関係なく、純粋にニコプチが、プチモが、そしてモデルというお仕事が好きなら、全く平等にチャンスがあるといえそうです。