◆休刊後の専属モデル
現在の復刊したラブベリーではなく、昔のラブベリーが休刊となったのが2012年の2月。
自分がモデルを務める雑誌が休刊するとなれば、一大事。アイドルや女優業をメーンとするタレントさん以外、多くの専属モデルたちは、お仕事が無くなります。
そこで、どうするかというと、なるべく早く新しいお仕事を探す。具体的には、他誌移籍を模索するケース、アイドルを目指すケース、モデル系オーディションを受けるケースなどなどが考えられるところです。
ということで、今日の三月の転校生では、旧ラブベリー専属モデルの身の振り方をまとめた上で、ピチレモンとの持ちつ持たれつの関係を検証します。
◆旧ラブベリーモデルの身の振り方
◆図の解説
上の図は、旧ラブベリーモデルたちの、休刊後の代表的な進路をまとめたものです。
ホントの最後となる2012年の休刊まで居残ったモデルさんもいれば、2011年中にイチ早く他誌移籍を決めたモデルさんもいます。
さらには、休刊からしばらくして、ようやく新しいお仕事が決まったというモデルさんもいたりで、とにかくその進路は多種多様。
よって、とりあえず休刊からその前後1年という期間を区切って、新しい道を歩み始めたラブベリー出身者の進路一覧となっています。
◆アイドル系
まず、AKB48の前田亜美さんやSKE48の松井珠理奈さんは、もともとそっちが本業。いわば部数回復のための一時的な助っ人として、ラブベリーに加入した経緯から、当然に雑誌が休刊となれば、元に戻っていくだけ。
この点、アイドリング!!!としての朝日奈央さん&橋本楓さんも、帰る場所があるという意味で同様のケースといえます。
ただし、同じアイドリングでも後発組がこちら。休刊の決定直後、石田佳蓮さん、大矢梨華子さん、高見奈央さん、松本彩花さんの現役ラブベリーモデルの4人が、当時ちょうど募集中だった「アイドリング5期オーディション」に挑戦。結果、石田さんが合格し、自力で新しいお仕事を決めました。
◆モデル系
一方、その後もモデルを続けるため、他誌移籍を模索するケースはどうでしょう。ここで注目なのは、なんといっても競合誌への移籍例。
当時は、前年(2011年)のハナチュー休刊により、ラブベリー、ニコラ、ピチレモンの3誌体制だった中学生雑誌。そこから、ラブベリーが消えることで、残るはいよいよニコラ&ピチレの2誌のみ。(⇒参考:休刊の歴史)
で、そんな残った2誌が、上の図の通り、行き場を失ったラブベリーモデルたちを、それぞれちゃんと引き受けていることがわかります。
◆ニコラ(1)vsピチレ(5)
ただし。その引き受け人数には大きな差があります。ニコラが、現セブンティーンの岡本夏美さんだけを引き取ったのに対し、ピチレは太っ腹。
ラブベリーの次期エース候補未来穂香ちゃんや、ニコプチ⇒ラブベリーコースの即戦力森高愛ちゃんはじめ大挙5人を獲得したのです。
活躍の場を失ったモデルさん救済の意味で、ある意味ピチレはラブベリーに恩を売ったといえるのではないでしょうか。
◆ピチレ休刊で
時は過ぎて、2015年。こんどは、ピチレが危機に陥ります。事務所所属のプロばかりが合格する意味不明なピチモオーディション。アイドル系重視から突如オトナ路線へ舵を切る編集方針の迷走。これにリニューアルの失敗が重なり、ついに休刊。
ラブベリーの時と同様、一瞬にして当時の現役29人の専属モデルが、放り出されることになりました。
で、これに手を差し伸べたのが、休刊と時を同じくして復刊した、新ラブベリーだったというわけです。
◆情けは人のためならず
ラブベリーvol.1では、なんとピチレ休刊時メンバー29人中、その過半数となる15人を採用。vol.2においても、12人を起用しています。
これこそまさにラブベリーの恩返し。競合誌といっても、持ちつ持たれつ。苦しいときは助け合い。
いずれ、ピチレモンの復活叶って、そのとき再びラブベリーが休刊の危機に瀕したとしたら、ピチレが手を差し伸べることとなるはずです。