◆高身長アイドルあるある
現在、ここ数年来のアイドルブームにより、AKBをはじめとする数多くのアイドルグループが存在します。
で、それぞれのグループには、エースにリーダー、妹系からムードメーカー、小柄ちゃんに高身長さん、さらにはお笑いに真面目キャラなどなど、様々な"担当"をアピールポイントとして持つ個性的なメンバーがいて、多くのファンを獲得しています。
ということで今日の三月の転校生では、それら「○○担当」のうち、とくに"高身長担当"にスポットを当てつつ、ファッションモデル系日記として、思うところをまとめてみます。
◆身長が高いからモデル?
アイドルちゃんが出演した雑誌のインタビューやテレビのトーク番組などで、たまにアイドル以外でやってみたいことを聞かれるシーンがあったりします。
そのときの高身長メンバーによる回答の"あるあるパターン"がこれ。「身長が高いからモデルとかやってみたい」「背が大きいのでモデルさんもやってみたい」
一方、インタビューする人やMCの人も。「あなたは身長が高いから、モデルさんなんか似合いそう」「すぐにでもモデルのお仕事とかできそうだね」
でも、ちょっと待ってください。そもそもモデルというお仕事は、アイドルの片手間で、何の経験も準備もないままできるお仕事なのでしょうか。
ホンキで目指していない人が、思いつきのように、ついでのように、思い立ったらすぐできる、そんな甘っちょろいお仕事なのでしょうか?
◆ピチモの場合
ここで、いまはすでに休刊となってしまいましたが、ピチレモン専属モデルそれぞれの就任経緯について考えます。
基本ピチモは、モデルというお仕事に憧れて、専属モデルオーディションに応募するなり、所属事務所に仲介してもらうなりして就任するケースがほとんどです。
一般からのオーデ組はもちろん、事務所顔みせ組にしても「ピチレのモデルになりたい」「どうしてもピチレがいい」という専願が多いのもポイント。
とにかく、ファッションモデルになること、さらにはピチレのモデルになることが最大の目標であるコが集まっていたわけです。
◆具体的ケース
以下、ピチモの具体的ケースとして「モデル志望パターン」と「ピチモへの憧れパターン」についてみていきます。
まずは前者、モデル志望パターンは、休刊時の現役として関りおんちゃんと、山崎紗彩ちゃんが代表的。
両者、ピチモの中でも、特に強いモデル志望だったのは有名な話。実際、2人とも小学生のときからウォーキングレッスンやポージングレッスンに通い、将来モデルになるという夢に向かってがんばっていました。
◆憧れパターン
他方、休刊時のエース福原遥ちゃんと、その先代のエース山口乃々華ちゃんは、ともに古くからのピチ読として、ピチモに憧れつつも、それまでモデル経験のないままピチモとなったパターン。
とにかく"ピチレ愛"の強さと将来性が買われ、それぞれ専属モデルのオーデを突破したケースです。
そんなわけで、2人の加入当初は、モデルとしての準備も経験もない状態。もちろん苦労話も尽きません。
◆ホントは厳しい編集部
たとえば、はるんちゃん。後に、あるインタビューで当時を振り返って「自分はもともとポージングが全くできてなかった」。続けて「編集さんにポージングの練習をするよう厳しく言われた」「いろいろな雑誌を参考に必死で練習した」
同様に、ののちゃんの場合。本誌の個人特集で「『もう少しポージングを練習してね』と、いつまでたっても言われ続けたのがツラかった」「それから3ヶ月ホンキで取り組んだ」
2人とも、インタビューでここまで語っていることからも、編集部から相当な注文が出たことは容易に想像できます。
もちろんそれは、編集部が2人を将来のエースとして期待していたからこその厳しい指摘であったし、事実、その後に2人とも、見事期待に答えエースになったというのも、美しい話です。
◆共通点はホンキ度
とにかく、りおんちゃん&さぁやちゃんの小さい頃から目標を持ってモデルレッスンに通っているパターンも、はるんちゃん&ののちゃんの努力して乗り越えるパターンも、共通するのはモデルというお仕事にホンキで向き合っている点。
また、4人にとどまらず、その他のピチモも、多くが自作の「モデルノート」や「ポージングノート」を持ち歩き、お姉さん雑誌のモデルさんのポージングの切り抜きを貼ったり、撮影で注意されたことを書き留めたりして、日々努力していたりもします。
好きだから、目標だから、夢だから。どうしてもモデルになりたいから、大好きなピチレモンに出たいから。
ピチレのモデルちゃんたちが誌面で活躍し、それぞれがしっかりファンを獲得してきた背景には、こういったなかなか表には出ずらい、見えないところでの努力した結果があってこそなのです。
◆まとめ
以上、アイドルちゃんたちのモデル発言について、耳にするたびに「このコはどこまでホンキで考えているのかな」と気になっていた点につき思うところを、ピチモのケースと比較しつつまとめてみました。
もちろん、身長が高いということはモデルにとって必要なことだし、なによりモデルになるためには有利なことでもあります。
だからこそ、グループ内で高身長担当として、せっかくモデル適性があるのだとしたら、そういったアイドルちゃんにはぜひ、単に「身長が高いから」という安易な理由で、モデルのお仕事を語って欲しくないところです。