三月の転校生

中学生雑誌nicolaに関する日記

中学生モデルはハーフ最強の法則

本格モデルへの道

f:id:GYOPI:20160207025934p:plain:rightピチレモンやニコラといった中学生雑誌のモデルを卒業後、セブンティーンポップティーン、さらにはnon-noCanCamといった"お姉さん雑誌"に移籍。

いわゆる「こどもモデル」「ジュニアモデル」から脱皮し、本格的なモデルとして活躍する面々を見渡すと、ある1つの共通点が見えてきます。

ということで今日の三月の転校生では、前回の日記で用いた「中学生モデル移籍先データ」を、さらにもうちょっと深く掘り下げてみます。

行き先データ(改)

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図の解説

前回も使った、ピチレとニコラの卒業後の移籍先をまとめた図に、ちょっと改良を加えたものです。(2016年2月1日現在の各誌の現役に限定)

具体的には、モデル名をフルネームにした上で、ピチレ出身・ニコラ出身の表記をなくしました。名前の文字色の違いについては後述します。

ハーフ最強説

本題に入ります。最初に書いた「中学生モデルが、本格モデルとして成功する共通点」とは何でしょうか?

そのヒントは、実は名前にあります。上の行き先一覧図に入っている各モデルの"下の名前”に注目してみると、やたらとエライザ、ニコル、アリサ、レイナなどなど、カタカナ名が多いことに気づくと思います。

ということで、キーワードはズバリ「ハーフ」です。(上の図の名前の文字がオレンジ色がハーフ。ただし、カタカナ名の黒崎レイナさんは芸名なのでハーフでなく、一方で漢字名の佐々木莉佳子ちゃんはハーフ)

こうして、中学生雑誌から、お姉さん雑誌への移籍を成功させた18人の中に、ハーフちゃんがなんと4人も。実に、ハーフ率22%となります。

ハーフ率

そもそも、中学生雑誌のモデルに、ハーフがそれほど多いはずがありません。

ピチレモンの場合、2000年代に入ってから2014年までの過去15年における専属モデルのハーフ率は常に1割未満。平均の現役数が30人前後として、各年度のハーフは、基本ゼロから多いときでも1人までとなっていました。

ただし、2012年の夏から冬にかけての間のちょっとだけ、元々いたセーラちゃん(カナダx日本)に加え、新しく五十嵐ありさちゃん(アメリカx日本)が加入したことで、ハーフ2人が現役として同時存在することになり、これが歴代最多ケースです。

この点、ニコラについても、さすがに現役モデルの中に5人も10人もハーフがいるはずもなく、その実情はピチレと大きくは変わらないはずです。

ハーフブーム

ところが、ここ1~2年で、一気に状況が変化します。ピチレの場合、なんといっても、第2回ピチモオーディション出身の山口まといモナさん以来、14年の長きに渡りただの1人もオーデに受からなかったハーフとして、莉佳子ちゃんが見事合格したのです。

すると、続く2015年のオーデでも、アジア系の中野ケイナちゃんが合格し、これで2年連続ハーフちゃんが合格。

さらにその直後、こんどは非オーデでもロシア系の村瀬リリヤちゃんを採用したことで、休刊前のピチレは、同誌史上初のハーフ3枚同時存在という状態でした。

一方、時を同じくしてニコラも2015年のオーディションで、藤本林花美愛ちゃん&オルトン花菜ベティちゃんというハーフが2人、同時に合格しています。

まさに、最近の中学生モデルは、確実にハーフブーム到来といった感じです。

ブームの理由

ハーフのコといえば、顔立ちがクッキリしていてメーク栄えする、見た目が同年代のコより断然オトナっぽい、スタイルが良いコが多い、といった長所があります。

これらに加え、中学生モデル卒業後に本格モデルとして活躍できるケースも多いという利点までがあれば、編集部としてもハーフを重視しない手はありません。

ということで、これからの時代はハーフちゃん。ピチレは休刊となってしまいましたが、今後ますます、小・中学生モデルのハーフちゃんは増え、それに伴って卒業後、本格モデルとしての成功率も、ますます高まっていくように思います。