三月の転校生

中学生雑誌nicolaに関する日記

中学生雑誌の現状とニコラ休刊の可能性

ただ1つ残った中学生雑誌

f:id:GYOPI:20151108025310p:plain:rightかつて「4大中学生ファッション雑誌」と呼ばれたピチレモン、ニコラ、ハナチューラブベリー。今回のピチレ休刊により、ついに残るはニコラ1誌のみとなってしまいました。

2007年にニコラに取って代わられるまで、長らく中学生雑誌ナンバーワンの座にあり、一時は30万部以上を誇ったピチレですら、こうして休刊となったわけで、では、最後に残ったニコラは大丈夫でしょうか?

今日の三月の転校生では、休刊にいたった3誌と、ニコラとの部数推移を比較・検証することで、今後のニコラの休刊可能性について考えます。

4大雑誌の部数推移

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10万が境目(さかいめ)

上のグラフは、4大誌について2009年から2015年までの部数の変化を表したものですが、もうこれを見ると一目瞭然(りょうぜん)。

グラフ中に黒い点線を入れた「10万部」という数字が、ある意味、休刊へのデッドライン(限界線)となっていることがわかります。

明らかに、10万を切るか、切らないかが1つの目安となっていて、1度10万を割ったら最後。2度とそこから増えることは無く、まさに休刊に向かって一直線。

実に、10万のラインを割った3誌は、そこから確実に1年前後で休刊にいたっているのです。

最後の手段がリニューアル

もちろん、休刊となった3誌それぞれの編集部も、黙って手を拱(こまね)いていたわけではありません。最後の部数回復作戦として、各誌独自のリニューアルを断行します。

ピチレについてはご存知の通り、ロゴ変更&対象読者年齢アップなど。ラブベリーAKB頼み。そしてハナチューはといえば、同誌初となる読モオーデ実施といった具合。

しかし、それらのいずれもが空回りし、失敗に終わったことは、そのまま3誌そろって休刊となった事実が如実(にょじつ)に物語っています。

なお、この点に関しては、うちが今年7月の時点で発表した「10万部を割ってリニューアルする中学生雑誌は1年以内に100%休刊の法則」にて詳しくまとめてありますので、まだ読んでないという方はぜひどうぞ(休刊の法則)

ニコラは全く心配なし

で、ニコラです。もう1度、上のグラフを見てください。ごく緩(ゆる)やかな下落傾向にあるとはいえ、現在も常に20万部前後を維持し続ける点、明らかに休刊となった3誌とは次元の違う強さであることがわかります。

その上、デッドラインとなる10万部は、遥か彼方(かなた)。加えて、今回のピチレ休刊により、けっこうな数のピチ読も確実にニコラに流れているようで、「読んでみたら案外よかった」「これからはニコラを買う」といった声も多く届いています。

ということで結論。改めて言うまでもないことですが、ニコラは当分の間、休刊可能性ゼロ。しばらく安泰(あんたい)というか、中学生雑誌独占状態となる今後は、むしろ部数を増やしていくのではないでしょうか。