三月の転校生

中学生雑誌nicolaに関する日記

ピチレ部数減の原因と回復への道

最新版!ピチレの部数公表

f:id:GYOPI:20141107002214p:plain:right3日、「ピチレモン」や「ニコラ」をはじめとする各雑誌について、最新の部数(2014年10月-12月期)が、日本雑誌協会ホームページ上で発表されました。

なんといっても注目は、編集長はじめ、ピチレの編集部が一新されてから、これが最初の部数発表であるということ。

さてさて、新編集部の実力はどんなもんでしょうか。新編集部の編集方針は、ピチ読に受け入れられたのでしょうか。さっそく、ニコラと比較しつつ、部数の推移を分析していきましょう。

ピチレ&ニコラ部数推移

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※今回の数字は、「算定期間2014年10月1日~12月31日に発売された各誌それぞれ1号あたりの平均部数」(協会HPより)ということで、一般向けに公開されているデータ中で、最も新しい数字となります

久々の10万割れ

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今回のピチレは、約9万7千ということで、前回から6千部の減少。2013年の夏以来、久々の10万割れとなりました。

上の表・グラフからも分かる通り、実は、2014年に入ってからのピチレは、10万を回復すると、以降、いい具合に、3期連続でアップを続けていました。しかし、ここで一転、ガクッと急落。

では、この原因は何でしょうか。せっかく上向いていた流れが、なぜここで止まってしまったのでしょうか。

部数を落とした原因

部数が落ちるのは、単純に言ってその雑誌に魅力が無いからです。「もう買わなくていいや」「次からニコラにしよう」

モデルの質が落ちたのかもしれないし、新しい編集部の方針が受け入れられないのかもしれない。誌面がつまらない、企画がつまらない。付録が良くない。または、特定モデルのゴリ押しが気に入らない。理由は様々でしょう。

ですが、部数が落ちた原因として、すぐにハッキリ浮かぶものが3点あります。それが、「本誌企画における継続性の無視」「オーデ結果における一般応募者無視」「ピチモ起用における読者人気無視」。以下、それぞれについて詳しく検討してみます。

継続性の無視

まずは、継続性の無視。去年、新しい編集体制になって、編集部が真っ先にやったことは、独自性を出すこと。旧編集部からの企画・連載を、ことごとく打ち切り、新連載・新企画をスタートさせました。

例えば、関根莉子ちゃんの連載のタイトルを変更。今月号でも、福原遥ちゃんの連載のタイトルが変わりました。

しかし、タイトルを変える程度は、何でもありません。それ以上に問題なのが、大型企画を突然中止にしたこと。旧編集部の新連載を1回で打ち切ったことです。

具体的には、2014年11月号の「オシャレ着こなし選手権」。これは、全ピチモが参加し、それぞれが自身のコーデを披露。そこから、読者投票で優勝を決めるという、総選挙的な大型企画でしたが、編集部が変わったことで、企画自体が、なかったことになってしまいました。

同様に、去年のオーデ合格の新ピチモが、課題に挑戦する連載「新ピチモ向上委員会」も、たった1回で終了。代わって、「のあゆいまりりん連載」がスタートしました。

独自色もいいですが、ここまでくると、さすがに急すぎだし、変えすぎ。新連載や企画を楽しみにしていた読者の期待を、結果的に裏切ることになってしまった面は否めません。

一般応募者無視

2014年のピチモオーディションの合格者は4人。うち、事務所に所属し、すでに芸能活動経験のある人が3人。ということで、まったくの一般読者としての応募は、黒川心ちゃんだけでした。

実際これは、かつて「やらせだ!」「事務所のコばっかり!」と一大批判がわきおこった2009年オーデ(合格者4人中、一般2:事務所2)より酷い状況。

となると、ピチモに憧れる普通の読者としては、「応募してもムダ」「どうせ事務所に入ってる人しか受からない」というイメージが定着してしまい、読者離れに直結します。

ちなみに、このオーデ合格者の割合に関しては、旧編集部のやったこと。新編集部にとっては、「負のイメージ」という、やっかいなお荷物を背負うことになってしまいました。

読者人気の無視

3つ目は、特定モデルの過度な優遇。言うまでもなく、杉本愛莉鈴ちゃんと岡田結実ちゃんについてです。

なにしろ、2人は2014年のピチモオーデに合格したばかり。いかに、両者ともに共通して、ニコプチでモデル経験がある、芸能活動経験がある、テレビ出演経験があるといっても、ピチモとしては、あくまで「新人」さん。

それを、他の先輩を差し置いて、ピチモ歴3カ月で登場数トップだの、半年で初表紙だの、ピチモ名鑑のスペース1番手だの、もはや優遇を超えて、ゴリ推しの域。

次世代エース連載にいたっては、「りこはる後、このコらがエースになります」という、編集部による押しつけ以外の何ものでもありません。

さすがにここまでくると、明らかにやりすぎで、読者の反応も困惑気味。古い読者になればなるほど、拒否感も大きいようです。

回復のために

では、今後の部数回復のためには、どうしたらいいでしょうか。とりあえず、ここまで述べてきた3つの問題点を、直していけばいいわけです。

1点目の、旧企画の復活は、いまさら無理ですが、2点目のオーデ制度の変更は、さっそく来年からできます。ニコラのように、応募資格を「事務所に所属していないこと」とし、ピチモオーディションから事務所所属者を排除。その分、事務所所属者は非オーデで採用すばいいだけです。

なにもわざわざ、事務所に入ってる人を、一般読者と競争させて、そのうえで、あえてオーデで取るという必要は全くないのです。

そして3点目が読者の声の重視。うちの「ピチモ総選挙」はじめ、「次期エース投票」や「初表紙期待アンケート」の結果からも分かるように、読者人気が高いのは、事務所に所属しない状態でオーデに合格したピチモです。

具体的には、鶴嶋乃愛ちゃんと日達舞ちゃんのツートップ。

少なくとも、読者人気が定着する前に、編集部によるムリな推しは、推される本人にとってもアンチが増える意味で、迷惑な話。編集部には、目先の知名度や実績にとらわれず、特定のピチモを推す際は、慎重な判断を求めたいと思います。

まとめ

次期集計対象となる「2015年1-3月期」は、ののすーあい卒業の直後という、極端に不利な時期。今回以上に、部数を落としてしまうのではないかと心配されます。

とにかく次回、どれだけ踏みとどまれるか。もしくは、逆にアップできるのか。はやくも、次の部数発表で、新編集部の真価が問われることとなりそうです。