三月の転校生

中学生雑誌nicolaに関する日記

ピチモとイジメを考える

ピチモになるということ

f:id:GYOPI:20150111024447g:plain:rightピチレモン本誌のオーディション募集告知には、「ピチモになると、こんないいことがある!」といった感じで、プラスの面だけが強調されて書かれています。

もちろん、ピチモになったら、大好きなピチレに出られる、憧れのピチモといっしょにお仕事できる、芸能事務所に所属し芸能デビューできるなどなど、様々な"いいこと"があるのは事実です。

でも、その裏には、なかなか表立って語られることは少ないですが、必ず"マイナス点"も存在するわけです。

マイナス点

具体的には、ピチ撮が平日に行われる場合、学校を休むこと。学校とお仕事の両立が大変なこと。これに塾や部活が加わると、ますます大変なこと。地方在住の場合、東京への移動が大変なことなどがあげられますが、なにより難しくなるのが、学校での人間関係。

「うちの学校に芸能人がいる」「モデルやってるコがいる」。こうした評判が立つのはもちろん、本人に全くその気が無くても、どうしても「調子のてる!」「生意気!」と感じる人が出てくることになります。

イジメ体験の具体例

するとどうなるか。どんなことが起こるか。以下、ピチモが実際に体験したイジメ、もしくはそれに類するケースについて、実例をあげつつ、ちょっと考えてみます。

とくに、これからオーディションに応募して、ピチモになりたいと思っている人は、ピチモになることについて、華やかな面だけでなく、負の側面もあることを知っておきましょう。

誌面で公表されるケース

ピチレ本誌の一般的な「いじめ特集」や、読者との対談、個人特集や100質のQ&Aなど、ピチモが誌面でイジメを公表したケースから見ていきます。

たとえば、表紙回数トップの27回で、歴代ナンバーワンピチモとして知られる、第16回オーデ出身の志田友美ちゃん。ピチモになったばかりの小学時代は、クラスの女子全員から無視されたり、中学生になって、誌面での活躍が増えてくると、上ばきをゴミ箱やトイレに捨てられたり。それも、「こういったことが、ときどきあった」ということで、1度や2度では、なかったようです。

たとえば、表紙回数23回で歴代3位、第14回オーデの前田希美ちゃん。まえのんの場合は、ハッキリと「いじめ」という言葉を使わず、かなりぼかして語っています。「友達関係や先輩後輩の上下関係に悩んで」「やっぱりビミョウな部分がある」「あのころは毎日のように泣いていた気がする」

たとえば、2007年から2008年にかけてエースを務めた、第10回オーデの占部佑季ちゃん。「一部のひとから、カゲグチとかいろいろ言われる」「ひがまれることも」といったように、佑季ちゃんの場合は、100質や卒業特集はじめ、意外なほど繰り返し率直に語っています。

誌面に載らないケース

以上のような、ピチレに載るケースは、編集部公認。かつ、すでに"過去のこと"として、本人も克服ずみで、「あのころは大変だった」「つらかった」と、振り返る余裕のあるものです。

そんな一方で、誌面に載らないケースも、もちろん存在します。個人のオフィシャルブログやプライベートなブログで公表されるわけですが、その時は、ピチレの撮影も参加できない状態で、やがてピチモ卒業が発表されることになります。

たとえば、第●回オーデのXちゃん。ピチモになって3年目、公式ブログで、自身の不登校を公表。そのままピチレに出ることなく、数か月後に、ピチモ卒業となりました。

たとえば、第●回オーデのYちゃん。1学期の終わりから、高校に登校しなくなり、それに伴いピチレへの登場もなくなります。やがて、夏休みを経て、そのまま高校を中退。ピチレも、卒業となりました。

もちろん、2人のケースについて、イジメが原因なのか、さらには、ピチモになったことが原因なのか、言い切ることはできません。しかし、少なくとも、ピチモになったことが、複数ある要因の1つであるとはいえそうです。

なぜがんばれたか

さて、ピチレに載るケースについて、「本人も克服ずみ」と書きました。では、友美ちゃんたちは、どうやって克服したのでしょうか。なぜ、克服できたのでしょうか。

すると、いずれにも共通するものがあります。それが、「友人や親など応援してくれる人の存在」「ピチモ仲間の支え」。そして何より、最も大きいのが「読者の声」。

「どんなにつらいことがあっても、ファンレターを読むと勇気が出る、がんばれる」「こんな自分を応援してくれる、こんな自分に憧れてくれる読者のコがいる」。こうして、読者の応援があるからこそ、がんばれたわけです。

負けない覚悟

ということで、今日のまとめ。ピチモになるということは、決して100%バラ色で、なにもかも全ていいことばかり、というわけではありません。

当然、いやなことや、つらいこともたくさんあります。でも、それ以上に、やっててよかった、ピチモになってよかったと思えることもあるわけで。

要は、負けないことピチモになったら、必ず応援してくれる読者は出てくるし、必ずファンレターが届きます。もちろん、親友や親も応援してくれますし、ピチモの先輩や同期も、いろいろ相談に乗ってくれます。

ピチモになるということは、自分の好きなことに挑戦し、モデルになるという夢を追いかける過程ですので、とにかく負けない覚悟をもって、ぜひ最後までがんばってみてください。