■「高2卒業のオキテ」を検証
今発売中の月刊『サイゾー』2014年10月号。表紙はピチモ卒業生の清野菜名ちゃんなわけですが、肝心の中身、巻頭にあるナナちゃんへのインタビューで、ちょっと気になる記述がありました。
ナナちゃんの将来の夢に関する質問の中で、聞き手の人が「ピチレモンには、高2で卒業のオキテがありますが…(以下省略)」。
また、今年になってから、管理人に来る質問メールで、けっこう多いのが、「4月から高2なのに、ののとかすーちゃんとか愛ちゃんは、なんで卒業しないんですか?」。
■そんなオキテは一切ない
ここでハッキリさせておきたいのですが、そもそも、ピチレモンに「専属モデルは高2の春に卒業する」というルールは、一切ありません。これまで、編集部も、そう宣言したことは一度もないし、何年も続いている伝統・慣習というわけでもありません。
この点が、「毎年5月号で高2は全員卒業」というルールが確立しているニコラと、全く異なるところです。
■高2春の卒業が続いたのは"たまたま"
たしかに、過去、2012年&2013年と2年続けて、最年長となる高2が、4月号をもって一斉に卒業したのは事実ですが、それは単に「たまたまそうなった」というだけ。ピチレ28年の歴史の中で考えると、たった2年にすぎません。
それが今年、高2の一部が卒業せずに残留し、現役続行となったからといって、取り立てておかしくもなんともないわけです。なにしろ、卒業に関するルールが、ハッキリと確立されていないのですから。
ということ、ちょうどいい機会ですので、今日は改めてピチモ卒業時期について、過去の実例を示しつつ、詳しく整理してみたいと思います。
■最年長世代の卒業時期(過去5年分)
2014年 4月号 一部卒業(⇒ののすー&あい残留) 2013年 4月号 全員卒業 2012年 4月号 全員卒業 2011年 5月号 一部卒業(⇒ナナ残留) 2010年 10月号 全員卒業
■卒業時期はバラバラ
上の表は、過去5年、それぞれの年における最年長世代の卒業時期と卒業状況をまとめたものです。これを見ただけでも、毎年「5月号」で「高2全員卒業」と一貫しているニコラと異なり、ピチレの場合、いかにバラバラであるか分かります。
なにしろ、たった5年さかのぼっただけでも、卒業号が、4月号、5月号、10月号と3つに分かれていて、かつ、4月号になってからも、まだ、たった3年目。もちろん、これで確定ともいえない状況です。
■全員卒業と分割卒業
しかも、2012年と2013年は、4月号で高2の"全員"が卒業していたのに、今年は、同じ高2でも山口乃々華ちゃんをはじめとする一部が残留。2011年以来の、分割卒業方式が復活となっています。
ということで、過去5年のうち、一定の方式で卒業が決まっていったのは、2012年と2013年のわずか2年だけ。ピチレに、「高2の春に全員卒業」というルールが存在しないのは明らかです。
■高2のうちに卒業しないケース
続いては、「高2の春」という一定の時期にとどまらず、そもそも「高2のうちに卒業」というオキテすらも存在しないこと証明してみます。
まずは、以下の「卒業時学年一覧表」を見てください。これは、過去のピチモ卒業生のうち、特に高齢卒業ケース限定で、抜き出してまとめたものです。
■最年長はなんと大学1年相当
過去、高2を超えて現役ピチモを続けたケースは、こんな感じで数多くあります。そんな中でも、最も長く引っ張ったのが、大沢あかねさんと、右手愛美さんで、なんと卒業時19歳。
その他、ここまで長くはないですが、原田百合果さんや、峰のぞ美さんなどなど、高3卒業というのはザラにいるわけです。
とにかく、これで「高2のうちに卒業する」というルールすらも、ピチレには存在しないということが分かってもらえたと思います。
■ののすー世代の卒業は?
となると、イマドキのピチ読として、がぜん気になるのが、現役ピチモの最年長世代、つまりは、ののすー世代の高2組の卒業時期。いったい、いつまで引っ張るのでしょうか?
すると、「高2卒業」というルールが、デタラメなのはここまで見てきた通り。過去、高3まで引っ張るケースは多数あったわけで、別に問題はありません。
実際、今発売してるピチレモン11月号の次号予告には、卒業特集系の文字が書かれていないことから、一見、区切りの良さそうな「12月号卒業」もなさそう。
となると、残留ののすー世代は、やっぱり高3卒業が現実的となってくるでしょうか。卒業時期を、完全に1年後方にスライドさせ、高3の春に卒業という形が考えられるところです。
■玉突きで「りこはる」世代も?
そんな高2世代が、現役のまま年を越すとなると、1つの問題が出てきます。それはもちろん、例年通りなら、2015年の春に卒業とされている福原遥ちゃん関根莉子ちゃんたち「りこはる世代」の行方。
ですが、ののすー世代の卒業が、1年後方にスライドするとなると、りこはる世代もそれに倣って、当然に後方にずれることになります。
しかし、もしかしたら、実はこれこそが編集部の隠された狙いだったりするもかもしれません。あえて、ののすー世代を引っ張る真の理由。では、どんな作戦があるのでしょうか?
■のあにゃん体制までの時間稼ぎ
三月の転校生で、いつも書いているように、りこはるに続く後輩世代に、確固とした後継エースが不在という現状は明らかです。中3という年齢を前提とすると、表紙回数的に有力なのは上白石萌歌ちゃん&優希美青ちゃんですが、なんといっても両者いずれも非オーデ。一方で、その下、中2世代には、なんと現状、誰一人表紙経験者がいません。
となると、学年を1コといわず、2コ飛ばして、将来のエースは現中1世代へ。で、それが誰かと問われれば、考えるまでもなく、中1ながら現時点ですでに表紙2回、かつ100質経験者である、"ピチレの秘密兵器"鶴嶋乃愛ちゃん。
■まとめ
ということで、ののす―世代の卒業を引っ張る背景には、巡り巡って、りこはる後の時期エース体制へ向けての準備&確立。つまりは、のあにゃん体制への橋渡しといった意味があるのではないでしょうか。
以上、もともと今日は、「卒業時期のオキテ」などといった勝手なルールの不存在を検証するための日記でしたが、ちょっと脱線して、後半は編集部の意図を絡めた「後継エースネタ」に進路変更。
長くなりましたが、いずれにせよ、結論として「ピチレモンのモデルには、何月号かといった卒業時期はもちろん、卒業学年すらも決まっていない」という点が分かってもらえたと思います。