三月の転校生

中学生雑誌nicolaに関する日記

表紙バトル結果発表の遅延に関して

3月号⇒4月号へ

今月号の表紙には、『ピチレモン』2014年1月号で実施された企画「表紙選抜バトル」の優勝者が出る予定でした。しかし、実際に表紙となったのは、バトルにエントリーすらしていない福原遥ちゃん。

ということで、さっそく管理人のところにも、「バトルの企画はどうなったんでしょうか?」「なんで今月の表紙が、はるんちゃん?」といったメールが届いています。

で、真相はといえば、今月号の目次ページに、編集部からのコメントとして「読者投票集計の遅れにより、バトル優勝者の表紙登場は4月号に変更」とある通り、単に1ヶ月の遅れが生じたということになります。

編集部の見込み違いと失敗の原因

たとえ、「読者投票の数が、思った以上に多かった」という理由があるとしても、とにかく「3月号で発表」という予告が実現できなかったのだから、これは編集部のミスに他なりません。

そもそも、集計が自動的にできるネット投票での受付だけならまだしも、ハガキ投票までも受け付けたのが失敗の第一の原因。そりゃ、読者は、各自の「推し」を表紙にすべく、がんばって投票します。で、ハガキの集計は、当然に手作業になりますので、その数が数百通、数千通となれば、なかなか対応しきれないのは、カンタンに想像できます。

また、投票ルールについて「1人1回(1人1票)」と明確に制限しなかったのが、第2の原因。こうなれば、同じピチモに何回も投票する読者は必ず出てきます。

となると、その組織票を無効にするのか、それともすべて有効にするのかといった問題が出てきます。もし、組織票をはじくなら、いちいち、それが同一人物による投票かのチェックが必要になります。一方で、組織票を全て有効とするなら、これはこれで膨大な投票総数となり、集計に時間がかかるわけです。

さらに、前回の日記でも指摘しましたが、今回の企画の最大の問題は「読者投票となる最終戦での勝者ポイント配分を事前に公表しなかったこと」につきます。これでは、結果によっては、編集部が勝たせたいピチモに対して、その子が有利になるように、状況次第でポイント配分を調節したと疑惑をもたれてしまいかねません。

まとめ

ということで、いろいろ問題のあった今回の表紙バトル。しかし、「読者が表紙を決められる」という企画自体は画期的で、集計が間に合わないほど多くの読者による参加があったことからも分かるように、基本的に好感をもって迎えられたのは間違いありません。

あとは、編集部が今回の経験を今後にどう生かしていくか。読者参加型の企画や、読者の声が実際の誌面に生きる企画は、読者の興味を引き、そのまま部数アップにつながるわけです。

ぜひ、編集部には、多少集計が大変かもしれませんが、それでも、今後とも積極的に読者参加型企画を実施していってほしいと思います。